【 留学見聞録 】
財務事務官くんのロンドン留学の報告ダイジェスト
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6/26 長い長い公務留学もついに終わりを迎えました。
日本からの飛行機がヒースロー空港に着陸した瞬間の不安を覚えている。
英語力の成果以上に外国で得た多くの知見は貴重でした。
フェアウェル食事会で中国のクラスメイトがお釣りの2ポンドをくれる。
その2ポンドが将来の再会の橋渡しをしてくれたらね!と言って別れた。
友人との今の交流はこれでもう再現されることはないだろう。
ロンドンでの刺激は常に自分の中で温めていきたい。
これまで日本やロンドンで支えてくれた方々に感謝します!
これにて留学見聞録を大満足の気持ちで終了します。
ロンドンのあの全ての景色にお礼を言いたい!
財務事務官くんも日本での配属が決まり世界のために意欲満々です。
頑張りますよ!
6/25 修士論文の中間発表会が終わった。
同じ寮で語学コースを共にした台湾人学生とのお別れ会。
最後は「Keep in
touch」と言って連絡先を交換した。
当初は語学力を吸収しようと構えていた言葉の障壁もなくなっている。
留学生活は満腹状態だが、人間関係の構築には名残り惜しさも。
明日は戦友とも云うべき中国人学生が送別会の企画をしてくれている。
留学では人間関係の温かさに触れる機会が多い。本当に仲良くなった。
さて!ロンドンを離れる寂しさと日本での再会の楽しみ。
今まで経験したことのない感情を覚えている。
6/24 静かな場所でロンドン生活を振り返りたいと湖水地方に旅行。
自然が残された静かなグラスミア湖畔の宿泊先で回想する。
留学を時系列で振り返り、自信になった部分と不満足な部分を把握。
貴重な経験を帰国後どのように役立てようか?実践と理想が混在する。
また、外国で暮らして日本を意識するようになり、将来の日本を考えた。
日本の存在感の向上と日本をアピールする!役人ができることは?
ただ、一番強烈な想起は世界各国のクラスメイトとの交流であった。
再び海外生活のチャンスがあれば積極的に日本を発信したいと思う。
結局、留学生活の収穫は個人の志に託されるのだ。
今は、お別れパーティで連日忙しい。
6/20 名門大学への興味と田園風景に会おうとケンブリッジへ小旅行。
綺麗な英語のインテリっぽい人を見て、英国のエリートはここにいると気付く。
街中の空気が自然と知的活動に向かわせる最適な勉学の土地であった。
学問が発達した都市にはゆったりと流れる川など共通項があるようだ。
さて、中途半端な旅行は将来も再生産可能であろう。
残された時間はロンドン生活の大部分だった自分の部屋で惜しみたい。
6/16 15日に試験が終了!
Distinction(優)Merit(良)Pass(可)が成績評価で、日本より厳しい。
有益な勉強グループにも属し、出題は全て想定内。鷹揚な気分が好結果!
さて、次は修士論文の構想やお別れパーティなど色んなイベントがある。
同時期に帰国するメンバーも多く、確実に1つのサイクルが終わっていく。
仕事で記憶が上塗りされる前に留学で得た感動や失望を振り返っておこう。
6/12 公共経営学・財政学・規制学の3つの試験があと1日のみ。
試験内容は100%論述式で10問中3問を選択し1問が約1000Words。
丸暗記より構造だけを押えて文章に変換する戦略に切り替えて挑む。
徐々に脳内が暗記作業用に整理され、記憶力が復調してきた。
だんだん試験が終わりに近づくと、帰国の事実がはっきりと意識される。
まだまだ向上の余地がある思考力、やり残しはないか・・?
単なる留学でなく、わざわざ世界トップクラス校に通った意味も考えたい。
6/7 日本人学生同士の勉強会にて圧倒的な頭脳の人物に感嘆する。
見事なまでの格の違いを持っている超人公務員と云うしかない。
久々に鋭い刺激になった。
6/4 試験まで1週間を切るものの記憶力に戸惑いを感じる。
特に自分の不得意な分野を頭にねじり込むのは至難の業。
それに日本と違い引用する場合は学者名や年代までを緻密に要求される。
集中するしかないラストスパートの日々。
しかし、帰国が迫ってくるとロンドン生活の回想を始めてしまう。
今残さないと一生取り返すことができない思い出を形にしておきたい。
先日の夜、何と!学生寮の近くで人生初のキツネに遭遇した。
5/26 これまでチェルシーやマンチェスターUなどサッカー観戦してきた。
しかし、アーセナルの本拠地には行ったことがなかった。
そろそろロンドン生活の総括なのだろう・・・リーグ最終戦へ行く。
暑くなって汗をかいた・・・もう季節がひと回りしたんだな、帰る頃だなと実感した。
やっぱり一緒に勉強してきたクラスメイトに別れを惜しまれるのは寂しい。
帰国後の配属も決まり、希望通りといえども能力を要求される、緊張もする。
5/25 先日、東アジア・南アジア連合の勉強会に出席した。
バングラデシュの女子学生が担当したレクチャーが非常に有益だった。
テーマは「医療分野における会計的評価手法の導入促進の是非」
2時間の講義内容を10分にまとめての論述であったが、やっぱりClever!
ペーパーワークでの能力差はないだろうが、圧倒的な発表能力の高さを痛感。
5/16 人事との打ち合わせで当初の予定より帰国が早くなった。
いよいよロンドンでの留学生活のゴールが見えてきた!
しかし!海外での業務が将来もあるかと思うとカウントダウンは終わらない。
5/11 4月の最終週より夏学期になり復習セッションが始まっている。
先の4月は続々と親族の訪欧があり、ロンドンとパリの観光ガイドになっていた。
近況として、成績評価対象のエッセイの提出と1ケ月後の試験で重い気分の日々。
そんな中、コース担当から盗作検知ソフトなるものの使用を提供された。
このソフトは紙媒体と共に提出する論文の電子データを盗作検知にかけるもので
データベースに登録されている論文やインターネットの論文データを網羅している。
試しに今回のエッセイをこのソフトにかけたところ、引用元を完全に検知した。
これでは盗作のしようがない・・・このような文化が日本との大きな違いであろう。
3/29 日本でいう秋葉原のような電気街でデジタルカメラを購入した。
日本では売っていない品番のようで、アラブ人の店を数軒ハシゴする。
日本にいた頃は大阪人でありながら『値切りまくる』大阪気質を蔑んでいた。
が!今では高価な付属品をオマケにして値切りたおしている自分に気付く。
ロンドンで度胸!どんな場合でも本音がなくては交渉が成立しないのだ。
3/21 冬学期が終了。クラスメイトとのプレゼンワークもついに終了した。
プレゼンテーション1本目はイギリス会計検査院の担当者も同席。
担当したパート部分だけをカリカリとメモに取られ、反論されるのか?と冷や汗。
しかし、総括にてこの部分が「有益だった」とうれしいコメントを頂く。
プレゼンテーション2本目は分析の提案を任せてしまい不十分な結果となった。
グループワークで得たプレゼンの成功と失敗は大きな経験になる!
英語はもう見たくないとの衝動は乗り越えたぞ。
3/15 選択している修士論文は6000words〜8000wordsのボリューム。
連日何本もこなしている2000wordsの課題で感覚をつかんでいる。
語学研修の時、先生が「きみの英語は直訳でなく自然体だ」と評価してくれた。
採点官にとって苦労ナシで読める英語は、内容と共に大事なポイントになる。
大学時代writingで鍛えられた日本人は自信を持って良いだろう。
冬期末にグループプレゼンが2本あり、いよいよの集大成に気合いを入れる。
3/8 今取り組んでいる課題は財政地方分権化がテーマ。
最近、大学の図書館を24時間利用できるようになったので
日本での深夜のファミレスを利用するように深夜の図書館で没頭できそうだ。
先ずは自分の論理が国際的な交渉力を持つように突き詰めていきたい。
3/4 日本での習性と同じく、勉強する時は近くのカフェに行く。
ついに店員にも顔を覚えられてしまい、暇な時はおしゃべりするようになった。
先日、近所ですれ違った時には「よう!」と挨拶されてしまう。
基本的に明るい人が多い。この明るさなら不況から立ち直るのも早いと思う。
2/22 レポート&プレゼンなどの課題に常に追われ、毎日が着火状態。
海外生活も6ヶ月を過ぎると多くの留学生も倦怠感を感じるようだ。
しかし、同じグループのパキスタンのクラスメイトは
二人の乳幼児と母親の世話をしながら課題をこなしている。負けられない!
留学はバラ色のルンルン生活ばかりでないことを覚えておこう。
2/17 今さらながら、ロンドンには電柱電線が一切ないことに気付く。
授業で「strategic(戦略的)」という単語を頻繁に耳にしている。
都市開発においても欧米は長期的な戦略を立てるのが得意なのか。
その意味ではG7での財務大臣の会見は無防備。BBCニュースでも大放送!!
2/14 ノルウェーのクラスメイトとおしゃべりする機会があった。
草の根外交のチャンス!とばかりに、日本を旅した写真を見せてみると、
彼女が興味を持った景色は屈斜路湖の雪と白鳥であった。草の根成功!
地道な草の根外交をしながら、ロンドンの物価高の話題でグチっていると
「北欧の物価に比べると安いものよ」と平然とした反応が返ってきて、驚き!
社会保障の安定と物価の高い北欧について研究の必要ありと思った。
2/8 郊外に住む韓国クラスメイトのホームパーティーに招かれる。
3歳になるチビちゃんの流暢な英語がとっても羨ましいぃ。
また、同席した韓国の政府系機関の女性が感動するほど知的で優美!!
将来、仕事で関わることがあるかもしれないとニッコリ嬉しいぃ。
2/4 ロンドンは18年ぶりの大雪。月曜&火曜と休講になる。
そんなに珍しいことなら!と地下鉄に乗って冠雪した街景色を見に行った。
積雪20センチで都市機能はマヒしているが、雪の遊びは万国共通である。
2/2 リバプールVSチェルシーを観戦するためにリバプールへ行く。
そして!リバプールといえばビートルズ!!
発祥の地マシュー通りを巡り、ドッグ跡にできたビートルズストーリー博物館へ。
ポストカードとCD(レットイットビー・・・ジョンが参加してませんね)をお土産にする。
夕方、ロンドンに戻ってみるとロシアからの大寒波で本格的な雪景色!
雪を知らない寮生が大学院生にもかかわらず中庭で雪合戦を楽しんでいた。
1/31 英会話力がスランプ期に・・・会話の初めに詰まると説得力が半減する。
何度も味わっているプラトー状態?かなりグダグダして原因解明に頭をひねる。
論文作成時に入るとクラスメイトとのコミュニケーション時間が無くなる!あせる!
1/27 ポンドの値下りが加速している。マーケットは誰が動かしているのか?
先週は30分間で2円も下がり1ポンド118円という信じがたい数字を見てしまった。
国際金融の知識を身につけ為替水準の決定要因について洞察力を深めていこう。
1/23 後半期になり専攻外の国際金融やリスクマネージメントにも興味津々。
プレゼン課題ではイギリス会計検査院の報告書のスキを分析する。
が!スキがない・・改善点が少ない・・完成度が高すぎる報告書で肩すかし〜。
批評的な仕事は慣れないし、難しいものです。
1/14 今週から新学期。学内でFRBのバーナンキ議長の講演会があった。
聴講はネットのライブ中継で、専門外の内容でも推定しながら理解できた。
全ての分野において英語力が向上していることに気付き、チョット嬉しいッ!
*FRB=連邦準備銀行(米国)
1/9 新年の日本をみると世論が一方向に動かされているような気がしている。
以前、授業で中国のクラスメイトが「アジア人はコントロールしやすい」と話していた。
昔も今も日本人は空気に流されやすいのかと『空気の研究』を読んで思った。
1/3 ネットの動画中継を駆使して日本の年越し『ゆく年くる年』は見逃さない。
時差を計算して元旦決勝の『天皇杯』ガンバ大阪VS柏レイソルは見逃さない。
動画サイトを検索して大晦日恒例の『お笑い番組』は見逃さない。
どこでもいつでも『ニッポン』明けましておめでとう!
12/30 アルゼンチンのフラットメイトが旅に出て、ついに台所を独り占め。
《ロンドンの年末便り》24日はイベントが何もなく25日が本格的なクリスマス。
エリザベス女王の恒例のスピーチがTVで放送される。
全ての英語学習者が目指すクィーンズイングリッシュは美しく聞き取りやすい。
さて、26日からセールが始まり商業地は人の海になるそうだ。
12/25 年末恒例にしている東京から大阪に帰る鈍行列車の旅は今年はない。
年の瀬にロンドンの学生寮に居残っているメンバーは多くがアジア人のよう。
そういえば1年前でしたなぁ。留学対策の勉強に追われ始めたのは・・・激涙。
「おっと〜引越し直後の大阪の家は何がどこやら混沌で感慨どころじゃねぇぇ」
12/20 クラブワールドカップ18日ガンバ大阪VSマンチェスターユナイテッド。
まさかロンドンにて爆愛するガンバ大阪の試合をTV観戦するとは・・・超涙。
見どころ満載の試合でガンバ大阪の3ゴールにご満悦。『和になれナニワ!』
英語の実況も「マンUが滅多にない3失点」と評価していたそうだ。
12/16 先週末、秋学期が終わり修士課程は1/3が終了。
グループワークでは自分を追い込こみ、倒れそうな感覚で英語漬け。
これからも突き詰めた先に現れる『NextStageの自分』を目標にしている。
で、その前に公用旅券が行き先を限定(5ヶ国)している国へちょっくら観光〜!
12/8 BBCニュースではホンダのF1撤退が日本の首相交代よりも大きな出来事。
先日、英国では消費税が下げられて物価が下がり、金利を下げても物価が下がり。
データを描写的に実感するも、さらに公共政策学は自己分析の理論を要求する。
でも、ポンドの為替レートで「買い物しやすなったなぁ」と留学生の現状がポロリ。
12/1 週末に従兄が赴任するブリュッセルへ片道2時間の日帰り旅行。
ドーバー海峡を渡ると、そこは混然として雑多な気配がする街。
紛争を阻害する要因は、自然条件という『暗黙の協定』論があるという。
その理論で説明するならば、ドーバー海峡が阻止したものは
雑多な人種と美味しい食文化なのかもしれないと納得したらしい。
11/19 英語を体系的に習得しようとBBCニュース相手に独り言の日々。
会話が好調になって喜んでると、突然にプラトー(横ばい)状態へ。そして!
突然にブレイクスルー(突破)状態へと飛躍!イチローの様に練習は続く。
11/16 激愛するガンバ大阪がACLで優勝して爆々歓喜です。
細かいパス回しの攻め方で日本人の利点を活かしたチーム。
欧米で対等に張り合うこと以外の処世法のヒントを得たかな。
11/1 ロンドンでは76年ぶりになる10月の積雪。
欧州にてアジア人としてのアイデンティティが確立したようで
国際機関デーでアジア開発の国際機関に興味を持つ。
また、森鴎外と夏目漱石の欧羅巴留学を比較検証してみたい。
10/25 英語力の向上で質の高い情報へアクセスできることになった。
最近の金融危機の分析など英国メディアの深い洞察力。
帰国後も日本の新聞で経済情報を得ることはないであろう。
10/3 【留学報告録】 公共政策を共に学ぶメンバーは38名。
クラスの国別構成はさながら国連の様相。刺激が止まらない日々である。
日本に成果をどう持ち帰るか!
「さて、日本のこちらもパスポートの準備ですわな」
9/28 【留学報告録】 学生証を手にして今週から本コースが始まるようだ。
語学コースでは各国学生のプレゼン能力に唖然。応酬技は必勝!『単語帳』
勇気を得たのは眼の前にしたマンチェスターUの朴智星選手のゴール!